- 言語聴覚士からの体験談や感想を聞きたい
- 「言語聴覚士はやめとけ」の理由を知りたい
- 失敗せず就職する為にすべき対策を知りたい
将来、言語聴覚士として働こうと考えるとき「体験談や感想が気になる」という方は多いのではないでしょうか?
言語聴覚士の中には良い体験談もあれば「言語聴覚士はやめとけ」と感じる体験談もあります。
そこで本記事では「言語聴覚士はやめとけ」と言われる理由や言語聴覚士からの体験談や感想を紹介。
言語聴覚士になった後に後悔しないよう、事前に体験談や対策ポイントを抑えておきましょう。
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる6つの理由
まずは「言語聴覚士はやめとけ」と言われる6つの理由を紹介します。
- 給料・年収が非常に安い
- 職場内の人間関係があまり良くない
- 昇給や昇進が少ない為、殆ど給料が上がらない
- 仕事内容が非常に多い
- 職場によってはサービス残業が多い
- 場所によっては休みがとりづらい
①給料・年収が非常に安い
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる理由1つ目は、給料が非常に安いためです。
令和2年に行われた厚生労働省の調査によると、言語聴覚士の平均年収は418.9万円ほど。
平均年収 | 418.9万円程度 |
平均月給 | 18~23万円程度 |
1年目の初任給はひと月約22~26万円、ボーナス込みで年収は300万円ほどとなります。
ちなみに、この給料はリハビリを専門に行う理学療法士や作業療法士と比べると低めです。
言語聴覚士の給料が低い理由の中の1つは、診療報酬制度で稼げない仕組みになってことです。
医療報酬制度とは、医療機関が患者に施した医療行為の対価として支払われる料金のこと。
診察後に受け取る領収書には点数が記載されているのをご存じの方も多いかと思います。
これは「投薬」「注射」「麻酔」など、医療行為によって点数が加算されていきます。
その為、医師は自身が行う医療行為によって、点数を多く稼ぐことができます。
一方、言語聴覚士のようなリハビリ職は、点数ではなく時間で計算されるのが一般的。
リハビリは1単位20分となっていて1時間対応しても3単位となり、1時間で稼げる額が決まっています。
言語聴覚士は医師と比べると職場に与える利益も少ないため、医師などと比べると給料が安い傾向があるのです。
②職場内の人間関係があまり良くない
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる理由2つ目は、職場内の人間関係が悪いことです。
言語聴覚士は同僚や他の医療関係者と協力して患者のサポートを行う必要がある仕事です。
中には一緒に働くメンバーの性格がきつかったり、悪口を言う人も少なからずいます。
人間関係が良好なら悩むことはありませんが、苦手な人がいるなどで悩む言語聴覚士も珍しくありません。
また、人間関係で揉めていると必然的に他部署との連携が悪くなります。
そうなると、当然ストレスも溜まりますし、最終的に患者さんに迷惑がかかってしまうことも…。
実際、仕事との悩みで一番多いのが「人間関係」となっています。
時には身近な人が意見を聞いてくれない、悪口を言われるといったこともあるかもしれません。
このような場合はスルーするのがおすすめですが、中には聞き流せない方もいます。
「言語聴覚士はやめとけ」という意見もあるのは、そのような方もいるためです。
人間関係が大きく関わる仕事が精神的にきついと思うなら、言語聴覚士は向いていないでしょう。
③昇給や昇進が少ない為、殆ど給料が上がらない
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる理由3つ目は、給料が上がらないためです。
言語聴覚士は場所によっては人が余っていて、業務的にも責任のあるポストに就くことが少ない職種。
つまり、企業の一般職などと比べると昇給や昇進が少なく、給料が上がりにくいということ。
言語聴覚士に加え、作業療法士や理学療法士なども昇給があまりない職種となります。
それでもこの3種類のリハビリ職の中で、最も年収が低いとされているのが言語聴覚士です。
「言語聴覚士はやめとけ」という声は、こういった給与体系のことも踏まえた上で言われているのです。
実際、私の友人も言語聴覚士として働いていますが、1年間の昇給は約2,000円程とのことです。
給料がすべてではありませんが、1年目と6年目でほぼ同じ給料だった場合、やりがいは感じませんよね?
一般職なら10年勤めれば2~3回昇進することもありますが、言語聴覚士はなかなか難しいのが現状。
1年目で独身なら給料が少なくても生活できますが、結婚するなら生活費はもっと必要になります。
将来的な生活費を考慮するなら、給料面もしっかり踏まえた上で就職すべきか考えた方が良いでしょう。
④仕事内容が非常に多い
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる理由4つ目は、仕事内容が非常に多いことです。
仕事内容は幅広く、職場によっては行う業務が多く大変なので「やめとけ」という声もあります。
そんな言語聴覚士の具体的な仕事内容は主に次の通りです。
・摂食、嚥下のトレーニング
飲み込みがうまくできない方に向けて反射を高めるトレーニングを行います。
・成人言語、認知のトレーニング
認知症や脳梗塞、事故などが原因で言いたいことを言葉にできなくなることもあります。
言語聴覚士は、スムーズに言いたいことが言えるよう、プログラムを構成してリハビリを実施します。
・発声、発語のトレーニング
失語症や音声障害などの方を対象に、原因を踏まえた上で発話のトレーニングを実施します。
・小児言語、認知のトレーニング
言葉遅れが見られる子どもに対し、文字習得の指導をします。
・聴覚の支援
聴覚検査やヒアリングで聴覚状態を調べ、言語トレーニングを行います。
まとめると言語聴覚士が担当する障害は、以下のようになります。
- 摂食、嚥下
- 成人言語、認知
- 発声、発語
- 小児言語、認知
- 聴覚
中でも特に多いのが摂食、嚥下。次いで成人言語、認知となります。
やることが多岐に渡るのでやりがいは多く得られますが、その分大変だと感じることも多いでしょう。
⑤職場によってはサービス残業が多い
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる理由5つ目は、職場によってサービス残業が多いからです。
基本的には1日8時間勤務となりますが、人員が少ないと当然業務量も増え、サービス残業が増えます。
とはいえ、リハビリは20分1単位で計算するので、リハビリが残業に繋がることは基本的にありません。
具体的に残業で行う業務は、以下のようになります。
- カルテの作成
- 報告書の作成
- 教材の作成
- 院内勉強会への参加
- メールの返信や折り返し電話等の事務対応
- 同僚や上司への業務報告
中には、自分の仕事の進め方を改善することで勤務時間内に業務を終えることも可能でしょう。
ですが、人員が極端に少なかったり、院内勉強会へ参加しなければならない場合は残業せざるを得ません。
ただ、中には支払いなどが特になく、なあなあになっている職場もあるので注意が必要。
実際、日本労働組合総連合会の調査では月のサービス残業は平均16.7時間となっています。
これから言語聴覚士として働こうと思っている方は、面接や見学の段階で確認しておくと良いでしょう。
⑥場所によっては休みがとりづらい
「言語聴覚士はやめとけ」と言われる最後の理由は、職場によって休日が取りにくいためです。
まず、言語聴覚士が働く主な場所は次の通りです。
- 医療関係施設…病院のリハビリテーション科、耳鼻咽喉科、小児科、形成外科など
- 介護施設…老人保健施設や特別養護老人ホームなど
- 福祉施設…小児療育センターや障害福祉センター、通園施設など
- 学校…聴覚障害や知的障害の特別支援学校など
- その他、研究、教育機関など
休日は上記のどの場所で働くかによって異なります。
基本は週休2日制ですが、施設などは365日稼働で土日のどちらかは必ず出勤しなければならないことも。
また、中にはひと月当たりの休日が5日~6日と少ないところもあります。
休日が少ない職場は給料も高いですが、身体的には大変なので事前に確認しておく必要があります。
このような理由から、場所によっては希望休やまとまった休日を数日続けて取るのは難しいと言えます。
一方、入院施設がない小規模のクリニックは、診療日や時間に応じた業務となります。
土日は必ず休めることも多いため、休日を重視する方は職場ごとの条件を確認した上で応募しましょう。
「言語聴覚士はやめとけ」と感じた体験談や感想
ここからは「言語聴覚士はやめとけ」と感じた体験談や感想を紹介します。
- 患者の突発的な行動で負傷する可能性がある
- 症状悪化を訓練のせいにされた
- 女性が多い職場なので冷たく扱われることがある
- 経験年数を重ねる毎に、経験・知識の無さを感じる
- スタッフや患者との関わりで疲れる
- 成果が出るまでに忍耐力が必要
患者の突発的な行動で負傷する可能性がある
(40代前半|女性)
以前、私は障害者の福祉施設で勤務をしていました。そこには、障害で発音・発語が難しい人や聴覚に問題があるために相手と上手くコミュニケーションが取れない人たちがいて、その支援に関わっていました。しかし、障害者のある人は発音・発語など以外の障害や病も有していることがあるので、些細なことでイライラして、予測がしにくいような突発的な行動も見られました。そのために、言語聴覚士以外の職員が数人がかりで対応しなければならないことも間々、ありました。それで、こちらが負傷しかねないことにもなりかねなかったので大変だったです。障害のある人と関わるには、それなりの覚悟がいると思います。
症状悪化を訓練のせいにされた
(30代後半|女性)
言語聴覚士は他のリハビリ職に比べてスタッフの人数が少ない所が多いかと思います。私の勤務している病院もその一つです。とにかく忙しく激務です。嚥下障害の患者さんを受け持つと食事場面で関わることが多く、患者さんの状態によっては、リハビリ時間を過ぎてしまったり、看護師さんに食事介助要因で見られてしまう事も多々あり自分の休憩時間が削られます。一番は、重症の方が誤嚥性肺炎になってしまった時。食事の練習が直接の原因ではなかったのですが、嚥下訓練のせいにされてしまうこともあります。本当に何のためにこの仕事をやっているか分からなくなる時もあり、そんなリスクが伴うのであれば他のリハ職になればよかったなと感じるときがあります。お給料は同年代の会社員の友人よりもかなり安いです。
女性が多い職場なので冷たく扱われることがある
(40代後半|男性)
言語聴覚士の難しい点としては7割は女性と言う人員構成になっている点です。
女性職場の難しさとしてコミニケーションの複雑さがあり、報告連絡相談を密にしていないと何も教えてもらえなかったり、無視されたり、冷たく扱われることも多いです。なかなか馴染めず、理不尽なことも多いです。
また金銭面も病院などでは長期間勤務しないと昇給の幅が小さくなかなか高待遇と言うところまでは行くのは難しいかもしれません。
成果が出るまでに忍耐力が必要
(20代後半|女性)
とにかく継続は力なりで、患者様にずっと長い時間お付き合いをしなければなりません。少し訓練したからといって、すぐに言語が使えるようになるわけでもないのですし、すぐに訓練の効果があらわれるわけでもないので、目に見えるように劇的に患者さんが変わるということはないから、忍耐が必要かとか思います。数か月たって、訓練の効果が出てきたなんてことは多いので、私もですが患者さんを励まし一緒に長く向きあえる人ではないと厳しいです。
経験年数を重ねる毎に、経験・知識の無さを感じる
言語聴覚士をしてます。 今年の4月から県士会理事に就任しましたが、日に日に自分自身の経験と知識の無さに押しつぶされそうで、ここ最近、理事の事が頭をよぎると、「涙や過呼吸」等になって辛くなっております。 非常に無責任ではありますが、精神的に辛くてたまりません。 会長にご相談した方が良いのかと思いますが、怖くてできません。
引用元:Yahoo知恵袋
スタッフや患者との関わりで疲れる
病院に言語聴覚士で就職しました。仕事が辞めたいです。 理想と現実のギャップというか… 1日に15人近くの患者さんを回って、動くのは好きなのでいいのですが、毎日何十人もの人と会話して、看護師さんやリハ科の人に嫌われないように必死で、挨拶して笑顔で、患者さんの前でもずっと笑顔で…リハを拒否されて嫌なこと言われてもリハしないといけなくて…ずっと緊張でいっぱいで、ピリピリして家に帰るとバテバテで何も考えられなくて勉強できなくて、朝も起きれなくて… 忙しくて水を飲むことも忘れて仕事終わるまで必死に動き回って…
引用元:Yahoo知恵袋
「言語聴覚士で良かった」と感じた体験談や感想
次に「言語聴覚士で良かった」と感じた体験談や感想を紹介します。
- 初めて食事できるようになった時の表情でやりがいを感じた
- 患者と意思疎通できた時の喜びは別格
- 初めての孫との電話で涙する様子を見てやりがいを感じた
- 40代でも就職先に困らなかった
- 家族と話せるようになり、やりがいを感じた
初めて食事できるようになった時の表情でやりがいを感じた
(30代後半|女性)
言語聴覚士は、リハビリ職の中ではとても地味ですがとてもやりがいがあります。実体験ですが、脳卒中後遺症で重度の嚥下障害(飲み込みの障害)になってしまった方にリハビリを行いました。本当に患者さんはつらくて苦しい思いをされていました。「早く、ご飯が食べたい、水が飲みたい…」そんな希望だけをもってリハビリに取り組まれました。ご本人の努力やリハビリの成果もあり初めて食事を食べれるようになった時、その一口を飲み込めた患者さんの涙を浮かべて喜ばれた表情を見た瞬間、「本当にこの仕事をえらんでよかった」と感じました。
患者と意思疎通できた時の喜びは別格
(30代前半|男性)
親戚に聴覚に問題がある人がおり、それがキッカケで言語聴覚士の資格を取りました。
何らかの障碍を持っている方達と上手くコミュニケーションが取れ感謝された時は非常にやりがいを感じ、なって良かったと思います。
また、中々コミュニケーションの取りにくい人でも此方が諦めずに粘り強く意思疎通をしようとした結果、色々と分かりあえた時の喜びは格別です。
初めての孫との電話で涙する様子を見てやりがいを感じた
(30代後半|女性)
祖父が脳卒中になり言語障害が後遺症で残りました。それがきっかけで、言語聴覚士を知り自分も目指しました。
実際に就職した病院が脳外科だったので、多くの患者さんを相手にリハビリさせて頂きました。
発症直後、言葉が全く通じない、発せられない…そんな患者さんと回復の葛藤を繰り返しながら、自分の考えた訓練で少しずつ会話ができるようになりました。
患者さんの目標は離れて暮らす孫と電話をしたい!でした。受傷してから初めて、お孫さんに電話ができ「元気だよ、ありがとう」とたどたどしくもお話ができた瞬間、患者さんは嬉しくて涙されていました。
同席していた私も本当に良かった。希望を叶えてあげられた。と言語聴覚士になってよかった!と改めて思いました。
40代でも就職先に困らなかった
(40代後半|男性)
言語聴覚士になって良かったと思う事は就職先に困らないと言うことです。私が言語聴覚士になったのは41歳の時でした養成校に2年通い、40過ぎの男が就職できるのか在学中は不安になっていましたが実際就職活動してみると意外とすんなりと就職することができました。またその勤め先がたとえ自分に合っていなくても他の転職先が全く見つからないと言う事はないと思います。手に職をつけると言う意味では持っていて損のない資格なのかもしれません。
家族とコミュニケーションがとれるようになった場面でやりがいを感じる
(20代後半|女性)
訓練したからといってすぐに話せるようにもならないし、患者さんが元のように話せるようにもならないこともありますが、何か月も訓練を一緒にしてきて、できるようになった瞬間に立ち会えることができ、家族を含めて、喜びを分かち合えることはよいことです。患者さんと家族もコミュニケーションができるようになって、笑顔が増えていくことを見る事ができるのは、言語聴覚士になってよかったと思いますし、やりがいを感じます。
「言語聴覚士はやめとけ」に当てはまらない人の特徴とは?
ここからは、「言語聴覚士はやめとけ」に当てはまらない人の特徴を紹介していきます。
- 人と話すことが好き
- 協調性があり、スタッフと連携して仕事ができる
- 身体的な負担が少ない職業をしたい
- 国家資格で安定した給料を得たい
人と話すことが好き
人と話すことが好きなら「言語聴覚士はやめとけ」どころか、適正に合ったピッタリの仕事だと言えます。
言語聴覚士の仕事では、小さな子どもから年配の方まで、幅広い方と接します。
その人に合った話し方や関わり方をするのは思った以上に大変なこと。
ですが、元々人と関わることや話すことが好きなら、言語聴覚士の現場でも臨機応変に対応できます。
「人と話すのが好き」という潜在的な気持ちは表情や話し方にも表れます。
あなたの対応が良ければ患者さんからも信頼され、効果的にリハビリをサポートできるでしょう。
言語聴覚士の仕事は短期間ではなく、長期間じっくり関わることで治療の成果が発揮されます。
それまでの期間、辛いこともあるかもしれません。
ですが、本当に人と話すことが好きなら、やりがいを持って最後まで寄り添うことができはずです。
協調性があり、スタッフと連携して仕事ができる
ご紹介した通り言語聴覚士はあらゆる医療関係者と関わりながら患者のサポートを行います。
協調性の高さは言語聴覚士として働く上で大事なポイント。
スタッフと連携して仕事をするのが好きなら、言語聴覚士に向いているタイプだといえるでしょう。
「言語聴覚士に興味あるけど、私協調性ないから無理だ」と思う方も中にはいるかもしれません。
そういった方に対して「言語聴覚士は人と関わるからやめとけ」という声も確かにあります。
協調性は気付きと行動次第で培うことも十分可能。
言語聴覚士に必要な協調性を身につけたい方は、日頃から相手の立場になって物事を考えるよう意識しましょう。
- 挨拶は相手の目を見てする
- 忙しさやイライラを態度に出さない
- 感謝の気持ちは丁寧に伝える
- こまめな報連相
このような行動を心がけるのがおすすめです。
ちょっとした心配りですが、意識することで信頼関係を深め、協調性を身につけることができますよ。
身体的な負担が少ない職業をしたい
言語聴覚士は介護職のような身体的なサポートではなく、摂食や嚥下、言語の認知などのサポートを行います。
その為、患者さんの体を持ち上げたり、車椅子を押すといった身体的負担が少ないのが特徴。
介護のような仕事は、若い時はできても年齢を重ねると体に負担がかかってしまいます。
一方、言語聴覚士は身体的な負担がないため、年齢を重ねても変わらず働き続けることが可能。
「現在」ではなく、10年先、20年先も見据えて働き続けたいなら、言語聴覚士はおすすめの仕事です。
実際、言語聴覚士の年齢層は30代が圧倒的に多いですが、40~60代の方も勤務しています。
ただ、言語聴覚士は患者さんの細かい発音や口の動き、動作などをしっかり観察する必要があります。
普通の人なら見逃してしまうような変化にも気付き、リハビリを続けていかなくてはなりません。
体の負担は少ないですが、一方で注意深く患者さんを観察する必要がある点は覚えておきましょう。
国家資格で安定した給料を得たい
言語聴覚士は国家資格なので、給料は安定しており、一度就職できれば基本的にずっと働き続けることが可能。
現在は何かと不安定な雇用情勢が続いていますが、安定して給料が貰えるというのは大きなメリット。
言語聴覚士のような国家資格の仕事は、一度退職しても再就職しやすいのが特徴。
何らかの事情で一度仕事を辞めても、希望すればまた再就職することも十分可能です。
一般的な仕事では転職はかなりハードルが高いといえます。
仮に就職できても、契約社員で前職より給料が低かったり、業務が激務だったりなど条件が悪いことも。
言語聴覚士なら再就職の条件はさほど変わりませんし、何より最低限の生活が保障されています。
生活の安定と再就職のしやすさで考えるなら、言語聴覚士は非常にメリットの多い仕事だといえるでしょう。
言語聴覚士への就職で失敗しない為に行うべき対策4選!
次に言語聴覚士への就職で失敗しない為に行うべき対策を4つ紹介します。
- 就職相談サービスで言語聴覚士の現状を探る
- 実際に働いている言語聴覚士の先輩方に話を聞く
- SNSで言語聴覚士のユーザーに相談
- 多くの病院や施設の言語聴覚士を見学
①就職相談サービスで言語聴覚士の現状を探る
言語聴覚士として働く際、言語聴覚士についてや就職先の情報を調べておくと失敗するリスクを下げることが可能。
サービス名 | 就職Shop | キャリアスタート | キャリアチケットスカウト |
対象者 | 18~30代の方 | 新卒学生 | 就職・再就職を希望される方 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
対応分野 | 就職相談~企業への就職支援 | 就職相談~企業への就職支援 | 個人と企業のマッチングでの就職 |
利用費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
公式サイト | 詳細を確認 | 詳細を確認 | 詳細を確認 |
その為、以下のサービスを利用すると職種に関する将来性や職場の様々な情報を知ることが出来ます。
言語聴覚士として働く前にこのようなサービスを利用すると、失敗するリスクを下げる事が可能です。
このようなサービスは就職・転職に関する様々な情報を持っていることが多いです。
実際、就職前と就職後に約半数の方が自分のイメージとのギャップを感じています。
就職した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、事前に下調べは入念に行っておくべきです。
②実際に働いている言語聴覚士の先輩方に話を聞く
言語聴覚士への就職を検討しているなら、実際に働いている先輩たちのリアルな声を聞くのがおすすめ。
身近で実際に言語聴覚士として働いている先輩がいるなら、直接話を聞いてみるのも良いでしょう。
以下のポイントを聞いておくと、実際の言語聴覚士の仕事がよりイメージしやすいでしょう。
- なぜ言語聴覚士として働こうと思ったか
- 1日のルーティン
- 具体的な仕事内容
- 残業の頻度
- 休日日数
- 仕事のやりがい
- 仕事で大変なこと
複数人の先輩に会って実体験を聞くと自分が適しているかどうかや、どの職場が良いかなどが掴みやすくなります。
もし身近にいない場合は、施設を見学したり、YouTubeで体験者の動画をチェックしてみてください。
就職で失敗しないためにも、自分から動いて情報収集していきましょう。
③SNSで言語聴覚士のユーザーに相談
TwitterなどのSNSには言語聴覚士も多くいます。
もし身近に言語聴覚士がいないなら、SNSで繋がるのもおすすめ。
現役で言語聴覚士として働いている方がいれば、投稿内容は大いに参考になりますよ。
自分が就職で悩んでいることがあれば、メッセージやコメントを通じて相談してみるのも良いでしょう。
何も知らずに就職すると後悔してしまうかもしれませんが、SNSで相談できる人がいれば安心感もあります。
中には以下のような「医療・介護専門の質問サイト」もあります。
SNSの良いところは、リアルな知り合いではない分本音を打ち明けやすいことです。
本音で悩みを相談できれば、前向きな気持ちで就職に臨むことができますよ。
ですが、SNSは対面ではない分トラブルになりやすいという側面もあるため、利用する時は注意が必要。
相談した相手から「直接会おう」などと言われた場合は、信頼できる相手ではない限り断るようにしましょう。
④多くの病院や施設の言語聴覚士を見学
病院や施設の中には、言語聴覚士が働いている現場を見学させてくれるところもあります。
現時点で就職しようか迷っている方は、一度実際に現場を見学してみるのがおすすめ。
実際に働いている現場を見ることで、自分が働いている様子がイメージしやすくなりますよ。
見学先を決める時は、次の点を押さえておきましょう。
- 就職したい分野で選ぶ
- 設備や環境で選ぶ
- 将来性で選ぶ
見学する場合、自分が将来的に働きたいと思っている現場にするのがベストです。
場所によってはリハビリルームが広く、機器が多いところも。
こういったところは言語聴覚士が働く環境も十分に整っているといえるので、見学してみると良いでしょう。
実際に見学した際は、リハビリルームの規模や設備、言語聴覚士の雰囲気や働き方をチェックしましょう。
また、可能なら1つの場所ではなく、複数の場所を見学するのがおすすめ。
比較することでより自分に合った職場を見つけやすくなり、失敗する可能性も低くなります。
「言語聴覚士はやめとけ」でよくある質問集
最後に「言語聴覚士はやめとけ」でよくある質問をまとめています。
- 言語聴覚士の人数はどのくらい?
- 社会人から言語聴覚士になるにはどうすればいい?
- 言語聴覚士で病みやすい性格の特徴は?
- 言語聴覚士は性格悪い人の割合が多いって本当?
- 言語聴覚士は異性からモテる?
言語聴覚士の人数はどのくらい?
現在、言語聴覚士の人数は約4万人ほどいます。
また、以下のように言語聴覚士の人数は年々右肩上がりで増え続けています。
これは言語聴覚士という職業の将来性が高いという証拠ですね。
社会人から言語聴覚士になるにはどうすればいい?
社会人から言語聴覚士になる場合、今までの学歴によって国家試験受験資格を得るルートが異なります。
高校卒業者が言語聴覚士を目指す場合:
言語聴覚士養成所に3~4年通うことで受験資格が得られる
一般大学卒業者が言語聴覚士を目指す場合:
2~3年制の養成学校に通うことで受験資格が得られる
医療大学測業者が言語聴覚士を目指す場合:
1年生の短期大学や専門学校に通うことで受験資格が得られる(専門履修分野を習得している場合)
言語聴覚士で病みやすい人の特徴は?
言語聴覚士で病みやすい人の特徴は以下の通りです。
- コミュニケーションが苦手
- 様々な視点で物事を見れない
- すぐに結果を求めようとする
- 好奇心や知的探求心がない
- 他人との協調性がない
このような方はどうしても日々の仕事が追い付かず、先輩や上司から怒られることが多くなります。
それによって人間関係でのストレスも抱え込んでしまう事になり、結果的に病んでやめでしまう可能性があります。
ただ、上記に当てはまる人全員が病みやすいという訳ではありません。
気持ちを切り替えて楽しく働くことが大切です。
言語聴覚士は性格悪い人の割合が多いって本当?
言語聴覚士に限らず、どのような職業でも性格の悪い人はいます。
その為「言語聴覚士は性格の悪い人が多い」という事はありません。
ただ、言語聴覚士の男女比としては圧倒的に女性の方が多いです。
その為、以下のような女性が多い職場ならではのトラブルは起こりやすい可能性があります。
- 悪口が多くなりやすい
- 嫉妬されやすい
- 仲間外れにされる可能性
- 派閥ができやすい傾向がある
女性の多い職場だとこのようなトラブルが起きやすい可能性があるので注意!
言語聴覚士は異性からモテる?
言語聴覚士は職業上、患者さんと個室で施術をすることが多い職業です。
その為、中には親密な関係になり、恋愛に発展するケースも多いです。
また、女性の言語聴覚士は若くてきれいな方が多いこともモテる理由の一つです。
実際、私の職場では患者さんが結婚した言語聴覚士の方もいます。
ちなみに、職場恋愛に憧れを持っている人は約半数もいます。
「言語聴覚士はやめとけ」という意見は人によって異なる。
今回は「言語聴覚士はやめとけ」と感じる体験談や理由を中心に紹介しました。
中には「言語聴覚士はやめとけ」という人もいますが、人によって働く場所や環境は大きく異なります。
その為、一概に断言するのは難しい印象です。
ただ、一般的に言語聴覚士が「やめとけ」と言われている理由は以下になります。
- 給料が非常に安い
- 職場内の人間関係があまり良くない
- 昇給や昇進が少ない為、殆ど給料が上がらない
- 仕事内容が非常に多い
- 職場によってはサービス残業が多い
- 場所によっては休みがとりづらい
もし言語聴覚士になるか迷っているのであれば、このポイントを事前に確認しておきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!